藤村監督 ねらいというほどいいものではないのですが、高校生の話を作りたいと思っていました。僕が今27歳で、高校生の時が10年前になるんです。これ以上時間が経つと高校生が描けなくなるし、描いても嘘くさい高校生になってしまう。今しか作れないという意味で考えていた話です。初めは男の子を主役に置いていたのですが、映画である以上、主人公が変化する必要があると思いました。でも、ブスが好きな男の子が変化するのは普通になって面白さが消えてしまうので、逆にその子を落とす女の子を主役に置いて変化させていこうと思って作った映画です。
志保 この希という役は、まあなんて報われないのでしょう。これまでも初めてですし、これからもやることはないのではないかというくらい濃い、そして素敵な役でした。自分の中の引き出しも1つ増えました。この作品に参加できて本当に心から感謝しています。
田中こなつ 涼子の役は、ある意味少し難しく、皆さんとのチームワークが大切な役だと、やりながら思っていました。皆さんのギャグセンスの高さに助けられて、楽しい現場となりました。作品もすごく面白くてびっくりしました。楽しんでいただけたでしょうか?
土井玲奈 台本をもらった時からものすごく面白い台本だなと思って、1人で家で読んで笑っていたのですが、実際やってみたら本当に面白かったです。基本的に私は変顔ばかりで、顔がずっと歪んでいる感じでしたが、実際の自分の素のままでやれたなと思います。共演した4人のメンバーは、現場でもずっと仲良くしていたのですが、チームワークが画面に表れているなあと思える楽しい作品でした。皆さんにも楽しんでいただけたらと思います。
西村優奈 この映画の中の女子高生は、一見馬鹿げたことにも全力で取り組んでいて、かわいいなと思いました。「かわいい」という言葉の意味が良く分からなくなってしまう作品でもあったのですけれど、皆さんの目にも私たちが「かわいいな」と映っていたらうれしいです。本当に楽しかったです。
草野イニ 一回り以上年が違う皆さんと同級生役をやらせていただきまして、何歳ぐらいまで出来るのか、もうちょっといけるかななどと思い、今日も観ていました。このお話は、教室とか、友達同士の会話とか、設定は変わっているかもしれませんが、やり取りが自然で、凄く楽しい作品になっていたなと思いながら、改めて拝見させていただきました。
藤村監督 僕は先の事は考えない主義なので、今出来る事を普通にやっていこうと思います。
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