ndjc2011 山下つぼみ監督の短編『かの山』が、第78回ベネチア国際映画祭(2021年9月1日〜11日)「オリゾンティ短編部門」に選出され、正式上映されました。
惜しくも受賞とはなりませんでしたが、現地での様子や感想について写真とコメントをいただきましたのでぜひご一読ください!
『かの山』第78回ベネチア国際映画祭「オリゾンティ短編部門」選出作品
離婚を決めた夫婦が、時間を共に過ごした街、逗子で最後にすごす1日。
何事もなくやり過ごそうとする妻を、夫は散歩に誘いだす。一瞬心が通ったように思っても、もう関係は終わったことを悟り合う。
2021/日本/19分
製作・監督・脚本:山下つぼみ
撮影:長谷川友美
音楽:中野徳子
サウンドデザイナー:桑原秀綱
出演:山田真歩、カトウシンスケ
<創作意図>
仲が良いようでも、いつの間にかボタンの掛け違いが起き、別れてしまうカップルは意外と多いのではないか。コロナ禍で家族と家の中に閉じ込められる中、ふと思うことが度々あった。外からは見えない脆い関係を映像化し、人とはなかなか共有できない超個人的なドラマを描くために制作した。
山下つぼみ監督コメント 〜ベネチア映画祭に参加して
上映されている映画が、
むしろ作品の多様性がかなり重要視されているように思えました。
ファンタジー、コメディ、実験映画、ドラマ、
それぞれかなりクオリティが高いところが印象的でした。
クオリティ、というとあらゆることが含まれますが、
撮影技術・美術・音響・作家性・物語のどれかが必ず秀でていて、
特に撮影技術と美術は確実に素晴らしいものばかりでした。
あと、
自分の作品が果たしてこのクオリティにかなっているのか自問自答
「オリゾンティ短編部門」ノミネート監督全員集合!右から4番目が山下つぼみ監督。
ブラジル人女優・監督のバーバラ・
上映前の一枚。
なお本作は、第16回札幌国際短編映画祭(2021年11月12日〜12月5日)「インターナショナル・コンペティション オフィシャルセレクション」にも選出され、ジャパンプレミアとして上映が決定しています。
今後の山下つぼみ監督の活動に、ぜひご注目ください。
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