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2020.05.13ndjc情報

【ndjc2019】合評上映会レポート

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2月4日(火)、丸の内TOEI1でndjc2019完成3作品の合評上映会を開催しました。関係者の方をはじめ、一般モニターの方にも多数ご参加いただき、各作品の上映後には監督、出演者が登壇して舞台挨拶を行いました。

※以下上映順/抜粋

 

『あなたみたいに、なりたくない。』舞台挨拶コメント

監督:川崎僚
自分の友達のような、もしかしたらすれ違っていたかもしれないような等身大の主人公を作り、特別な人にしないことを心がけました。

—テーマについて

恵と同じ28歳の時に婚活をしてみたことがあって、マッチングアプリや結婚相談など何でもやってみたんです。そうしたら皆さん素敵なのですが、主人公の恵と一緒で選べなかったんです。なぜだろうと思ったら、やはり私自身がこの先どう生きていけばいいのか見えていなかったのだと気付きました。これは私だけではなく周囲の友達も同じで、さらに全体の問題だと感じ、そういった人たちにどうか焦らないでほしいと、結婚しなければいけないということから解き放たれてほしいと思って映画を作りました。

—今後の作品について

女性として生きることは、なかなか苦しかったり、厳しかったり、性別にどうしても縛られているところがあるので、そこから解放されるような、女性の皆さんに共感されるような映画を作り続けたいです。劇場にいらっしゃる方には様々な方がいて、1年に1回、ワンシーズンに1回しか来ないお客様もいると思います。そういった方が、私の映画を選んでくれて、観終わった後、翌日会社に行く時に心が軽くなるような、癒されるような作品を作り続けていけたらと思っています。

 

出演者:阿部純子(鈴木恵役)
テーマとなる「婚活」がどんなものなのか想像がつかず、実際に見たり、聞いたりしないといけないかなと思ったのですが、実は「婚活」でありながら、「出会い」や人との「つながり」のようなものを感じたので、題材に関わらず、自分の人生にも共感する部分が多かったです。

 

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『Le Cerveau – セルヴォ -』舞台挨拶コメント

監督:島田欣征
SFは予算と時間とお金がかかるので日本では敷居が高いですが、SFが好きなので今回挑戦させていただきました。

—シナリオについて

主人公を母親にしたのは、物語を練っていく中で母親に落ち着いたという感じで、模索した結果かもしれません。SF の主人公は男が多いイメージなので、女性をメインにした脚本を書いてみたいと思いました。(作品に出てくる)病気や専門的な人工知能などはいろいろ調べて、臨床実験や哲学的なものを見たりしました。

—今後の作品について

今回はSFでしたが、コメディや青春ものもやってみたいと思っています。長編は経験していないので、今後トライしたいです。理想としては、好きな監督さんたちが撮った、自分が好きな作品のような映画を作れるように、頑張っていきたいと思います。

 

出演者:田中沙衣(大東アキ役)
入り口はSFであるものの、内容的には人間らしいと思いました。自分の幸せをとるか、誰かの幸せをとるか、究極の選択を迫られる作品に携われたことはとても光栄です。

出演者:藤崎絢己(前川早弥役)
監督は「大丈夫!」という感じで黙って見守ってくださったので、安心して信じてついて行こうと思いました。

出演者:南岐佐(森名トウマ役)
監督はとても優しくて、オーディションの時に僕がやった演技を本編でも使ってくださったことがうれしかったです。

 

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『魚座どうし』舞台挨拶コメント

yamanakayoko_f監督:山中瑶子
私にとって子供とはなんだろうと考えた時に、子供というのは大人に振り回されるものだと思ったところから着想を得て、18歳くらいの時に書いた脚本を新たに再構築しました。

—演出について

何も演出はしていないです。オーディションには結構力を入れたので、それだけでやることは終わりました。

—今後の作品について

映画とは何だろうと考え続けることを大事にし、結局、全員が他人だということを私は重視しているのですが、他人ではあるけれども他者の心に寄り添ってあげたいという気持ちで撮っていきたいと思います。

 

出演者:山田キヌヲ(みどりの母親役)
山中監督の行きたい方向に向かって、周りのスタッフが支える体制が出来ていたので、どこに行くかわからないけれども、皆で進む先を楽しみにしていたのではないかと思います。とても良い雰囲気だったと思います。

出演者:伊東沙保(風太の母親役)
子供に影響を与える側である大人たちのキャラクターがカテゴライズされておらず一人の人間として描かれていて、(映画の中の)こういった状況であれば誰でもそうなるかもしれないという可能性を、脚本からも監督の佇まいからも感じられて、最初から信頼していました。

出演者:根本真陽(みどり役)、外川燎(風太役)
—山中監督の演出について

司会:山中監督から具体的に演出されたこと、特に印象に残っていることは何ですか。
根本:歩くスピードが早いと言われたことが、ずっと心に残っていて…。
山中:足が長くて歩幅が大きいので、どうしても歩くのが早くなってしまったんです。具体的な演出はそれぐらいです。
司会:自然な表情や背中での演技がとても印象的でした。風太役の外川くんはどうでしたか?
外川:全体的に風太っぽい演技だねと言われました。作品をみてびっくりしました。

 

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ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました。いただいたご講評は、作家育成ならびにプロジェクト発展に役立たせていただきます。

 

合評上映会は東京・京都・大阪・名古屋と4カ所を巡り、また期間限定ロードショーとして、2月21日(金)より角川シネマ有楽町にて、3月6日(金)よりミッドランドスクエア シネマにて、そして3月13日(金)よりシネ・リーブル梅田にて各1週間ずつ上映いたしました。

 

取材を受ける3人

取材を受ける3人

上映後の舞台挨拶

上映後の舞台挨拶

東、京都、大阪、名古屋と全国で皆様のご講評をいただきました。

監督たちにとって、貴重な経験となりました。

 

お越しいただいたみなさま、誠にありがとうございました!

 

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