ストーリー
「自分の心が篭っていくのは誰のせいだろうか?そんな時俺は考える。俺が50%、世の中が50%と」今や東京都内の駅前に必ずといっていいほどある放置自転車。世界でも類を見ないその台数に対策が懸念されている。主人公はそんな放置自転車を撤去する作業員。他人の自転車を断りもなく撤去する仕事は当然作業中のトラブルも絶えない。自分が悪いのか?世の中が悪いのか?男は自問し始める。仕事のストレスから、主人公の楽しみは夜中自転車で町を疾走する事に変わっていく。しかし荒んだ心の主人公に見えるものは荒んだ景色でしかない。「俺が50%、世の中が50%」ある夜、いつものように疾走中の男はまたある荒んだものを目にしてしまうが…。